教育

狛江市内に「きこえの学級」開設を

    狛江市内には「きこえの学級」がない
    私、荒木てつは12月4日の一般質問で、難聴の児童・生徒への支援を求めました。
    狛江市の小学校には、難聴児の通級指導学級、きこえの学級がなく、難聴児は調布市の調布第一小学校のきこえの学級に通っています。この学級の担当者が今年度までは週に一回、狛江市内の難聴児在籍校への巡回指導をしていて、これは当事者の保護者の方は大変感謝しているのですがこの巡回指導が来年度からなくなってしまうということで保護者が心配しています。
    調布、府中、三鷹、武蔵野、稲城では、市内の一つの小学校にことばの学級と併設の形で、きこえの学級が設置されています。

    教育支援センターを拠点とした支援体制構築を
    私は「狛江市の小学校でもことばの学級と併設できこえの学級を設置してほしいと思いますが、せめて教育支援センターを拠点とし、教育相談員を定期的に難聴児の在籍校に派遣し、支援するという体制はつくれないか」と質問。
    教育部長は「教育支援センターでは発達・ことばの相談として、専門教育相談員が、各学校を訪問し読み書き、構音(こうおん)、吃音(きつおん)などに関する児童や保護者等からの相談に応じ、検査や指導、授業観察などを行っています。難聴の児童一人一人に直接的な支援を行うことは難しいところですが、個々の相談に応じて助言等必要な対応は行うことができる」と答えました。

    中学生は武蔵野市など遠距離通学となる
    現在、市内に中学校の難聴生徒への支援体制はありません。
    中学校の難聴学級は都内全域で14校しか設置されておらず、狛江から通うとなれば、世田谷区の駒沢中学校、町田市の第二中学校、武蔵野市の第一中学校しか選択肢はなく、かなりの遠距離になります。当事者の方にとっては、市内の中学校に難聴学級を設置して欲しいというのは切実な願いです。
    私は、難聴学級の設置も含めて中学校の難聴生徒への支援を求めました。
    教育部長は「難聴通級指導学級の設置につきましては、将来的な指導の必要性に加えて、今後の難聴児童・生徒数の見通しなども注視しつつ、合理的配慮の下、慎重に検討していく必要があると考えております。まずは、児童の中学校就学時点での指導の必要性を踏まえ、社会的自立に向けた必要な支援を検討してまいります」と答えました。